佐野洋子のエッセイを飛ばし読みした。思わず引き込まれて、忙しい時間に食い込みあわててしまった。
この人のエッセイはやたら面白いことは知っていた。また、「しずこさん」でお母さんとの軋轢を書いており、すごい人であることも知っていた。
絵本作家で味わいある絵を描く人であるにもかかわらず、エッセイに絵をほとんど入れないことでも感心していた。
しかし、谷川俊太郎との結婚生活がありながら、彼のことを書いた文章を一行たりとも読んだことがなく、亡くなった時に初めてそのことを知った。
高嶺秀子といい、佐野洋子といい、女のひとの強さと素晴らしさには脱帽する。