ほめること!

 教室に読売新聞が投げてあったので、目を通した。
 なぎら健一の「先生にほめられたこと」という記事が載っていた。小学一年生のなぎら少年は厳しい先生に、二度ほめられたことが忘れられない。ちょっとした思いをつづった作文と、みすぼらしいが工夫した工作だったそうである。やんちゃな性格を考えれば、叱られたことの方が多かったろうにそれはすべて忘れてその先生の笑顔が思い浮かぶそうである。人を伸ばそうと思えば、ほめるのが一番!というのが彼の結論であった。

 思うに私も大学時代、授業がさっぱり分からず、単位はことごとく落とし、後ろめたい青春を送っていた。そのような中で、友達に教えてもらいもらい書いた実験レポートを提出に行った。大学の実験レポートなど良くて当たり前で、難しい質問をされることが多かったが、
レポートのいくつか良いところを指摘してほめてくださった助教授が一人だけおられた。
 大学時代の忘れられない思い出であり、今思い出してもその先生の顔が思い浮かぶうれしい思い出である。