「やったんやな―」 戦争の怖さとすごさ 響かせる

 朝ドラで主人公の幼馴染の気の弱い男の子。戦争から帰った後、引きこもりとなり、誰とも口を利かなくなった。再応召があり間もなく戦死した。
 母親は一時期狂気となるのだが、何とか立ち直る。戦後、随分時がたちこの母親の死期が迫った時、戦地で息子が「敵国の人間を相手に許されぬことをやってしまった。」ということに思い当たる。
 戦争の狂気の中で、息子がやってはいけないことをやってしまい、それを後悔しながら死んでいった事に気がつくことができなかった。

 戦争というものは、親にも口が裂けても言えないようなことを思わずやるはめになったりする世界である。戦争はどんなことがあってもやってはいけないし、戦争を体験した高齢者の体験を死ぬ前に肉声で聞いておく必要がある。きちんと自分のやったことを言っておくことは安らかに死を迎えるために大事なことであると思える。

 
 このドラマ深いところをしっかりとらえていると思う。