三木卓の 妻追悼の本 息をのむ
三木卓の妻を追悼する「K」を読んだ。
三木卓は以前娘のために買った「日本の名作文学案内」の監修をしており、その作品の選び方など、気に入っていた。芸術院会員になったことなどは知っていたが、作品を読んだことは無かった。
今回読んだ「K」がまともに彼の本を読んだ初めての本である。
しかし、これは江藤淳の「妻と私」や西部進の妻を追悼する本などと通ずるものがあるが、妻を看取るということはこれほどまでに重い事なのかと思わせられる。
また、芥川賞まで取り、数多くの童話や詩、エッセイなど書いている三木卓氏の生活が決して裕福でないということは、ちょっとショックでもあった。
文学者として生きることも、色んな意味で厳しいものであるのだなー…