神様の いない日本シリーズ 読み終える

 田中慎弥の「神様のいない日本シリーズ」を読んだ。

 カープが西部に三連勝しながら、四連敗するという奇跡を28年ぶりに起こさせたあの日本シリーズを背景とした作品である。

 父親と息子の3代にわたる話を独白でつづる密度の高い作品である。

 しかし、あの山本浩二引退試合ともいえる日本シリーズ、悔しさがどうしても思い起こされる。