2012-09-22 小沼丹 その存在に 気づかされる 大島一彦氏の「小沼丹の藝 その他」を図書館で借り、小沼丹という人の存在感に気付かされた。 まずその風貌が素晴らしい。井伏鱒二の弟子ということであるが、その飄々とした氏の風貌をまねではなく、しっかり受け継いでいる。 芥川賞候補となりながら、ちょうど吉行淳之介、次には遠藤周作とぶつかって逃すなど、その不運なところも何故か魅力的である。 このような人のことを知らずに過ごしてきたのは、真にもったいなかった。 是非、その作品をじっくり読んでみることにしよう。