安岡章太郎 面白い ただただ面白い

 安岡章太郎のエッセー「晴れた空、曇った顔」を読んだ。

 この人は柔らかい口調であるが、辛辣な事をはっきり言う人である。旅先でお世話になっていながら、その町の欠点を飾り気なしに指摘したりしている。

 遠藤周作と同じで、学生時代劣等生であったようであり、優等生になれないわだかまりというか、そういうものがあったのか。とにかく、オリジナリティを持った青春時代を過ごしたことが、大きな財産となっているようだ。

 この人のアメリカの生活を書いたエッセーが評判だったようであるが、是非読んでみることにしたい。