幸田文「崩れ」 のすごさに 感動す

 ブックマーケットで幸田文「崩れ」をゲットした。

 以前に目にしたことはあったが今回、じっくり読んでそののめりこみ方に目をむいた。

 日本の山に潜む凶暴性というか弱さというかそういうものが凝縮した地形が数多くあり、それをじっくり見るためにあっちこっち駆け回る。その姿は年寄りの女性というより、小学生の上級生を思わせる身の軽さである。

 しかし、このような自然との向き合い方もあるのかと恐れ入った。