安岡章太郎 泥沼のように 面白い

 先日から図書館で借りた安岡章太郎を読んでいる。全集も7巻に入り、内容も繰り返しのような部分の連続のような気もするのである。しかし、生きるということはこんなことなのかと言う思いを感じさせられついつい読んでしまう。

 遠藤周作吉行淳之介を差し置いて、第三の新人のリーダー的存在になったのが分かる気がする。

 この人の小説を読むと戦争というものがいかにくだらないものかを教えてくれるし、同時に、人間の生きざまをえぐり出してくれる。