戦争の 慰霊を本気で 考える時期ではないか

 天皇がまた沖縄を訪れる意向のようである。一貫して戦争に対する慰霊を続けておられる姿勢に共感を覚える。あの戦争で三百万人もの日本人が亡くなり、同じくらい多くのアジアの人間が死んだ。

 あの戦争の目的は何だったのか。本当に勝てると思っていたのか。大岡昇平の「野火」のような事態をどのようにとらえるべきか。

 生存者がまだいて、死ぬ前に語ることのできる最後の時期である。

 この際、先の戦争を本気で見つめ直した上で改憲をすべきかどうかを考えるべきである。