2011-10-07から1日間の記事一覧

幸田文 心のあやを 垣間見せ

幸田文の「台所の音」を読む。短編小説集である。この人の文章は独自のものあるが、そのくせ父露伴のにおいがするのがうれしい。 細かい音や、げたの柾目、雪に残る下駄のあとなどのこだわりや、気遣いの変化など、緊張感のある中におかしさが感じられる。 …