山田風太郎二冊目を読む

 山田風太郎の二冊目を読破した。今回は推理小説、SF小説、ナンセンス小説をまとめた全集の第一巻である。忍者小説も面白かったが、これがまた面白い。エンターテインメントにもやがかかった感があり、面白さにどこかむなしさがあり、そこに何とも言えない哀愁がある。
 最近の小説のハリウッドまがいの面白さ=明るい面白さ、本当にこいつら、こんなことが面白いのか?といういらいらが出てしまい、私はたいがい純文学といわれるものしか、読まない偏屈な人間であるが、この人の小説は、そのような了見の狭さを全く忘れさせてくれ、本気で笑えるのがうれしい。
 続けて、ハマっていきたい。