親鸞も DVに走る ことありか

 中国新聞連載の「親鸞」を毎日読んでいる。今週は親鸞が妻の恵信に手を上げ、怒鳴るシーンがあった。
 あの親鸞が力の弱いものを相手に暴力をふるうとは…しかも、親鸞と恵信は尊敬しあう間柄であったはずなのに…

 人間は弱いものであり、その弱さを出せる相手がいないと耐えられないようである。

 原作者の五木寛之が先日プレミアムトークに出ていたが、次の二つが印象に残っている。
○人はマイナス思考を大事にして生きることが大事である。
○人は登山を考えるときに登ることのみを考えるが、登山の半分は山を下ることであり、それなしに次の登山はあり得ない。下山を積極的に楽しもう。

 このような考えから、人間親鸞の弱さを表現することによって、彼の人間の大きさを表現しようとしているのかなと考えたりして読んでいる。