老い先の 長さ考え 楽しいな

 新藤兼人監督の「ひとり歩きの朝」を読んでいる。来年100歳になる人であるが、これは、9年前奥さんの乙羽信子さんが亡くなってから6年ぐらい多たってからのものである。

 孤独を味わう強さとともにさみしさをしみじみ表現していて、読んで辛くなるところもあるぐらいである。しかし、老い先は短いとはいえないということをこの本を読んでいて思う。私にとってこの人のように後40年生きることも十分あり得る。考えただけでもワクワクする。今更失敗しても青春時代のように、恥ずかしいとは思わないし、失敗をネタに自慢できるつらの皮も持っている。
 死ぬのも良し、生きるのも良し、何でも良しである。