ナオコーラ やっぱり今度も 面白い

 山崎ナオコーラの「ニキの屈辱」を読んだ。私はビー玉 でも感心したが、今度もしっかり読ませてもらった。

 この人の小説は独特のオリジナリティがある。この人でなければ出せない味である。男と女の区別以前に人間という共通の立場があることを認識させてくれる。そのうえで、男と女というものを考えさせてくれる。エロい事が、生活の一部として受け止められている感覚が良い。大騒ぎせず、無視もせずと言った感じである。

 今月は続けて井伏鱒二、山代巴の順に読破していく心づもりです。