喧騒が 静寂の中に よみがえる

 閑静な住宅街の中にプレス工場があり、暑い時も寒い時も周りの空気と場違いな雰囲気の下で元気そうなお兄さんが一人で中を仕切っている。通勤の途中の20年にわたる風景である。
 うっとうしいところで別に愛着も何もなかったのであるが、中が急にがらんとして様子がおかしくなった。休みにしてはおかしい。どうも閉鎖になったようである。あのお兄さんはどうなるのだろう。

 今まで当然あったものが無くなるのは寂しいものである。