武将の茶 武骨を超えた すごさあり

 今日は広島に個別指導の研修を受けに行った。せっかく広島に行ったので、広島美術館で開催中の上田宗箇展を見に行った。上田宗箇は加藤清正並みの勇猛な武将であり、古田織部に並ぶ茶の世界での巨人である。
 朝の中国新聞の一面に織田信長に反旗を翻した武将荒木村重の愛した茶碗「荒木」の写真が載っていた。宗箇が所有していたそうである。これを是非見たくなったので、早目に家を出て見に行った。「荒木」は写真で見るより小ぶりで地味なものであった。
 宗箇が焼いた茶入れと竹を切りつけて作った花を生ける器がみごとであった。また、広島に伝統的に残る銅蟲の風炉などもみごとであった。

 広島の美術館は常設展も一緒に観察でき、特別展のたびに顔を合わすピカソやモジリアニなどにその時々の発見がありこれも楽しみである。今回はアンドレ・ポーシャンの絵を特に素晴らしく感じた。ポーシャンは今まで気がつかなかった画家であり、鮮やかさが鮮明であった。庭師から40を過ぎて絵を始めた素人画家だったらしい。

 研修は授業の前後でのレポートの書き方や父兄への対応など細かいもので、2時間ぎっちり行われ、大変疲れた。
 これも大事な人生の営みか。