蟻とキリギリス 両方あって 人は幸せ

 蟻とキリギリスの寓話があるが、あれを喩に勤勉を奨励する人が多い。しかし、そうだろうか。冬に飢えるのが嫌だから人は働くのだろうか。働くことが楽しいから働くのではないだろうか。

 働くことは楽しい。これは絶対的なものであり、自分が働くことにより、自分も楽しいし、周りもそれによって助かる。その価値を周りの人が認めてくれる。これ以上の楽しみはない。
 遊ぶことは楽しい。後どうなるか関係なく思い切り羽目を外す歓びは最高である。

 日本の文化には、もともとその両方があり、日常は厳しく働くことを要求し、祭りや盆・正月には身分に関係なくそしてわけ隔てなく楽しむことを許した。

 橋本大阪市長憲法9条の考え方はイソップのキリギリスの考え方であるというが、何か違うと思う。防衛にしても、国民が本当に守りたいものを築き、それをきちんと世界に主張できるものがあるかどうかが大事であり、それがない国家など必要ない。そのような国家を築く意欲があれば、国が襲われても、またすぐ再建できるし、他国の侵略を守りきることは可能だと思う。