相米慎二監督の「お引越し」をBSプレミアムの昼の1時から放送していた。相米さん監督の映画とは知らず、さして期待せずに見た。これが面白かった。
桜田淳子を使ったりして、大した映画ではないだろうという期待を見事に裏切ってくれた。桜田淳子を使っているだけに、この女優の意外性が心地よかった。
子供が苦しんで子供としての自分を捨て、大人となっていく内面の葛藤を大胆にさりげなく描いている。
この監督、恐るべし。
しかし、NHKは何故、こんないい映画を総合テレビのみんなが見やすい時間帯にやらないのだろうか。せっかくの映画をひっそりとやるのはもったいない。