賀状にて 友の訃報に 心沈む

 大学時代の下宿仲間の訃報を友の年賀状に発見し、びっくりした。早速電話で確かめたが、間違いなかった。

 40年前のことであるが、同級生の多い下宿であった。共同自炊をするなど互いに群れあうような生活を過ごした。あまりに群れあいすぎて、私を含む半数の下宿生は大家の逆鱗に触れ、追い出された。

 亡くなった彼は、釣りと囲碁が大好きな男で、飄々とし、理学部を卒業後突然医者になるといい出して、その通り、医者になった。

 群れあった仲間が亡くなったという知らせは悲しいものである。