効率を 求めて一体 何望む

 効率化を進める一方の時代である。子供のころ効率化が進むと、人間には自由な時間が多くなり、創造的な活動が可能になる。ということが述べられ、どうも嘘くさいと思っていた。現在効率化が進み、時間にいやしくなり、人間がせからしくなるばかりである。無駄な事を認め合うことなしに、創造的な生活は成り立たない。

 人間は動物であり、動物であることを放棄すると生きている楽しみは無くなる。

 ちなみに昨今、子供をほめて伸ばす、などがはやっているが、「このようにほめるとこのように上手く成長する。」という例を挙げるのはどうも鼻につく。子供が、無駄な事を経験し、その中でじっくり納得しながら学んでいくのを、大人はあせらず眺めるしかないのではないだろうか。