はだしのゲンが学校の図書館で閉架扱いとなったのは、悲惨さがグロテスクであり不良図書だということらしい。しかし、戦争の悲惨さを伝える大事な記録であり、現実はあんなものでは無かったはずである。
文部科学大臣は閉架に理解を示していたが、話にならない。
戦時中、作家に従軍させて、戦記を書かせ、悲惨な部分はすべて検閲していたらしい。「麦と兵隊」を書いた火野葦平は、検閲でのぞかれた部分をすべて加筆して、戦後自殺したそうであるが、そのような検閲を声高に推し進めそうな時代風潮なのが空恐ろしい。
明日、島根県で今回の処置に対する検討の結果が出るそうであるが、注目してみて見たい。