童謡と キューピーの世界 堪能す

 昨日に続いて、今日は福山文学館に「葛原しげる没後50周年特別記念展」に行ってきた。ぎんぎんぎらぎら夕日が沈む など多くの童謡を作詞した神辺の偉人である。我が母校の校歌の作詞者でもあり、ちょうどマップのまん前ということもあり訪れた。

 キューピーはアメリカでつくりだされ、世界中にあっという間に広まったキャラクターの元祖であったようで、日本でもすぐに広まった。葛原しげるが作ったキューピーさんの童謡はその人形とともに、大変歌われたようである。
 東京高等師範の卒業で、少年世界の編集に携わるなど活躍したのち、戦後郷土に帰り、至誠高校の校長をされたそうである。その傍ら広陵高校明大中野高校などとともに我が母校福山附属の校歌など400もの校歌を作った人でもある。

 ついでに常設展に赴いたのであるが、井伏鱒二の偉大さに今更ながら感激し、井伏文学のふるさとなる冊子を購入して帰った。

 のきばのつきをみるにつけ ざいしょのことが気にかかる

 駅前旅館など通俗的な面白みを飲み込んだ大人のユーモアのある人であり、太宰治が死ぬまで軋轢を抱える相手としてこれ以上の人はなかったことが分かるような気がする。