密教は 性の営み 包み込む

 金重明の「みぎわの民」の中に密教について書かれていた。密教には性の賛歌をしているともいえるお経があるようである。その歓びを極めることの重要性を説いているというのである。

 仏教の奥儀は深い。人間の本質を考える上で、タブー視するものを設けてはならないということであろうか。その様な歓びを人間が感じることは事実であるし、それに目をそむけてはならないということか。

 しかし、快楽との付き合いはなかなか難しいものである。密教として表に現すことができないのも仕方がないことか。