叱られて 奮起するのは 今は昔
Eテレの「仕事学入門」でイタリア料理の落合シェフが出ていた。
彼は瞬間湯沸かし器だそうである。突然怒り出す。ちょっとしたことで怒り出す。あとで考えると意味があったりするらしいが、とにかくその時の気分ですぐに怒りだすのである。
弟子たちは、師の言葉に「何くそ」と発奮し、その後ろ姿を見て成長するようである。
その彼が、最近の若者は怒られることが、理解できないのではないかとつぶやいていた。
さもあらん。私も自分が叱られ、それに対する発奮で努力をして来たというパターンを忘れられず、生徒が前回教えたことを覚えていないとき、きつい言葉を生徒に発する。これが全く通じない。
先生と生徒は対等な関係であるという前提を子供たちは持っているようで、対等な関係でものを教えると言うのはなかなか難しいものである。